福井県大野市南六呂師 「妻平湿原  


六呂師スキー場のふもとにある0.5haほどの小さな湿原が妻平湿原です。平成2年に近くに福井県自然保護センターが建設されてからは、同センタの野外施設である自然観察の森の一部となり、訪れる人も多くなりました。この湿原の見所は、何といっても初夏に純白の花を咲かせるミツガシワの群落です。リンドウ科のこの植物は、花はもちろんのこと端正な3枚の葉を広げた姿にも趣があります。山側に向かって徐々に水深が深くなり、それに応じて色々な植物群落がモザイク状に分布する様子は、湿原の成り立ちを理解する上でも格好の場所です。また、植物では、ミツガシワの他にもカキラン、トキソウ、ミズトンボ、モウセンゴケなどの珍しい湿原植物を観察することができます。動物では、オオコオイムシやマルタンヤンマなどの水生昆虫や近年ほとんど見ることができなくなった水鳥のヒクイナの記録があるなど数少ない水辺の自然として重要です。
<福井県自然保護センターHPより>

撮影日:2012年6月30日






カキラン<ラン科カキラン属> 
日当たりの良い湿地に生える多年草(柿欄は花の色に由来しています。





ミズチドリ
山地の湿地に生える多年草、香りがあるのでジャコウチドリの別名がああります。
<ラン科ツレサギソウ属>



サンカクイ<カヤツリグサ科ホタルイ属>
湿地に生える多年草、茎が三角である。