天然記念物
ノハナショウブは北海道から本州、九州に野生し、栽培して改良されたハナショウブの原種と考えられている。自生地の多くは、山中の湿原であり、斎宮のような平野に見られることは少ない。 明治期までは一面の湿原であった。江戸時代の「伊勢参宮名所図絵」や「勢陽五鈴遺響」等も、このあたりにノハナショウブが自生していたことが記載されている。
近年のほじょう整備により周辺環境が大きく改変され、湿地環境が自然状態では維持できなくなったが、井戸水の給水・雑草除去などにより、湿地環境の維持に努めており、ノハナショウブ以外にも、ノカンゾウやワレモコウなどの特筆すべき植物が生育している。6月にはノハナショウブ、7月〜8月にはノカンゾウ、秋にはワレモコウの花が咲き、美しい。また、指定地の隣に、ノハナショウブ園がある。<三重県教育委員会HPより>
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