福井県勝山市平泉寺町池ヶ原「池ヶ原湿原  


池ヶ原湿原は、勝山市の奥越高原牧場の北側にあります。この湿原は、牧草地造成のための工事で、一時はかなり破壊されましたが、昭和59年にふるさと公園として、県によって木道や休憩施設が整備され、湿原の様相を取り戻しています。地元の人は、昔からこの湿原を「葦田」と呼んで、かやぶき屋根や雪囲いの材料とするために、毎年ヨシ刈りを行っていたそうです。又、勝山藩の城主が、ここで菖蒲の花見をしたという記録も残っています。今では見られませんが、かつてはカキツバタなどが群生していたと考えられます。
周囲約1kmのこの湿原は、乾燥化のために東側と南側は2mを越すヨシが繁茂していますが、中央部は緑のじゅうたんを敷きつめたようにオオミズゴケが生えています。木道を歩いていくと、ランの仲間のトキソウ、カキラン、ミズチドリをはじめミカヅキグサ、モウセンゴケなどの貴重な湿原植物を観察することができます。<福井県自然保護センターHPより>

撮影日:2012年6月30日




メタカラコウ
深山の湿地に生える多年草
<キク科メタカラ属>




ミズチドリ
山地の湿地に生える多年草、香りがあるのでジャコウチドリの別名がああります。
<ラン科ツレサギソウ属>